5/20/2024

宗教3世として育った私

<熱心な創価学会信者である親に育てられて>


私は、熱心に創価学会を信仰する両親のもとで育ちました。祖父母も学会の信者でした。つまり私は、宗教3世ということです。実家は、毎週行われる学会の集まりの会場になっていたため、物心ついたころから当然のようにその集まりに参加し、勤行やお題目を唱えたり、御書(仏法の教え)を学んだりしていました。


両親が信じる宗教を毛嫌いするようなことはありませんでしたが、思春期になった頃から私は、学会(組織)に対する不満や愚痴を、母親からよく聞くようになりました。そして、学会(宗教)に対して疑問を抱くようになりました。「宗教は、人々を幸せにして、揉め事のない平和な世界をつくるためのものなのに、なぜ何十年も信仰している人が幸せになっていないのだろう...」と不思議に思うようになりました。そして、母親に対して疑問を抱くようになり、母親の愚痴を聞くことにうんざりしていました。


今、日本では「宗教2世」が問題になっていますが、私の両親は子供に信仰を押しつけるというようなことはありませんでした。そのため私は、創価学会の活動に参加したり、距離を置いたりしながら過ごしてきました。今思えば、人生で困難なことが起こるたびに学会に頼っていたように思います。私は、子供の頃から「死後の世界」を信じていました。しかし、創価学会の教えには納得することができませんでした。そのため、このまま学会につながったままでいいのだろうか、と迷い、葛藤していました。
当時の私は、自分の魂が得心する絶対的な存在を求めていたように思います。


私は今、スピリチュアリズムを本物の宗教だと確信し、『シルバーバーチの霊訓』を指針として歩むことができています。
私の両親は、スピリチュアリズムを宗教とは思っていません。しかし私は、これからずっとスピリチュアリズムを信仰していくこと、創価学会(地上の宗教)には二度と戻らないことを両親にはっきりと伝えています。日本へ一時帰国して、両親と一緒に過ごすたびに、宗教について口論しストレスになることもあります。しかし、それも自分が受けていくべきこと、自分にとっての訓練だと思っています。猛反対されないだけありがたいと思って、両親には感謝しています。創価学会の関わりや葛藤も、スピリチュアリズムに導かれるための準備であり、必要な体験であったと思っています。


<自分の子供に願うこと>


私には、小学生の子供が一人います。子供には、『シルバーバーチの霊訓』を人生の指針としてほしい、人の役に立つ価値ある人生を送ってほしい、と願っています。しかし私は、子供に無理やり信仰を押し付けるようなことはしないと決めています。親である私がやるべきことは「信仰の手本を見せていくこと」だと思っています。霊的親である神を心から信じ、『シルバーバーチの霊訓』という神の摂理にそって生きる姿を見せていくことが、一番の信仰教育だと思っています。





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